信長が切り取った蘭奢待、今も残っている?香木の紙箋と手紙をたどろう

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信長が切り取ったという「蘭奢待」。らんじゃたい、と読むのですが、名前だけではどんな物か想像しにくいよね。

これは、正倉院に伝わる香木です。香木は、香りをもつ木のこと。宝物の名前では「黄熟香」、おうじゅくこうと呼ばれています。

そして、今も残っています! 正倉院展の宝物解説によれば、長さ156cm、重さ11.6kg。手のひらに載る小さなかけらを想像していたら、この寸法を見てみて。信長の逸話の向こうに、長い木そのものがあるんです。

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切り取りの跡と、それを示す紙が残っている

正倉院展の黄熟香の解説には、切り取られた痕跡が多数あると書かれています。

そのうち三か所には、足利義政、織田信長、明治天皇が切り取った旨を示す「紙箋」が付属するとのこと。しせん、と読み、ここでは説明を記した紙を指します。

名前を聞いて歴史の話を思い出すだけでなく、木の傷と紙の説明も読む。そうすると、同じ香木に違う時代の人が関わってきたことを追えるんだね。

信長のときの流れは、e国宝にある正親町天皇の手紙の解説も手がかりになります。正親町は「おおぎまち」。紹介されているのは、天皇が九条稙通へ蘭奢待の小片を与える際の手紙です。

解説が『天正二年截香記』に基づいてたどるのは、蘭奢待が信長の待つ多聞山城へ運ばれ、二片が切り取られたという流れ。一片は信長の手元に、もう一片は天皇へ。その後、天皇側の一片が小分けされ、稙通にも与えられたとされています。

「信長が切った」で終えると、この先の動きが抜けちゃう。メモするなら、香木の移動と、切られた小片の移動を別々に書いてみよう。城へ運ばれた本体の話と、人へ渡された一片の話を追いやすくなります。

木の内部や香りの研究へ進むなら、発売予定の本もある

切られた跡を知ると、今度は木そのものが気になりませんか。どんな組織で、内部はどうなっているのか。

海青社の『蘭奢待の正体―科学が語る古代の香木』は、そんな方向へ読みたい人の候補です。出版社の公開紹介と目次では、歴史の史料に加え、木材の構造、年代測定、香気成分の分析を扱うと案内されています。

2026年10月19日の確認では、10月23日発売予定として案内されている本です。今すぐ手元で読めるとは限らないので、購入時は発売日と発送予定を見てね。

それから、版を選ぶところで一つ。香りカード付きのISBNは9784860994471、カードなしは9784860994488です。同じ題名なので、カードを目当てにするなら、商品名とISBNの両方を合わせて確認しよう。付属品や受付状況も販売ページで確かめてください。

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最初は難しい研究用語を全部覚えなくてもいいよ。まず「黄熟香」という宝物名で解説を開き、寸法、切り取りの跡、紙箋の三か所を探してみて。そこから一片を追って手紙へ。信長の名前から入った話が、木と人の行き来につながっていきます。

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この記事を書いた人

織田信長の生涯、人物像、ゆかりの地を、史料や諸説に目を向けながらたどります。

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